カプセルホテルはニッポン発の非常にユニークで合理的な宿泊施設です。
都市の中で短時間滞在するために必要な機能に特化して効率性を追求するという、日本人の感性が存分に発揮されたスタイルです。
パブリックスペースには、一般的なビジネスホテルにはない、清潔で気持ちの良い大浴場やサウナ、及び飲食したり寛いだりするためのラウンジがあります。
館内全体で無線LANもご利用頂けます。スタッフは常時、清掃巡回しています。
プライベートスペースであるカプセルユニットは、グラスファイバーで強化されたプラスチックで成形されています。テレビ、ラジオ、アラーム時計、調光可能な照明と言った機能が、全てリクライニングした姿勢でも手の届くところにセットされていて、ジェット機のコクピットのようになっています。
24時間働くハードワーカーも。うっかり終電を逃した人も。宿泊費をセーブしたい学生さんも。全てのお客様に、いつも気軽な道具としてご利用頂くことを望んでいます。

TOKYO Lous Vuitton City Guide 2009 P38
プラスチックやグラスファイバーでできたカプセル(長さ2m、奥行1.25m、高さ80cm)の中で寝る?
突飛なこのアイデアは、スタンリー・キューブリック監督の大作「2001年宇宙の旅」や、リドリー・スコット監督の恐るべき「エイリアン」といったSF映画に出てくる未来派的カプセルを連想させる。確かに、時間を超えた宇宙空間での睡眠には欠かせないものかもしれないが、宇宙飛行士たちが命からがら脱出してくる場面ばかり思い起こさせる。日本では、ジャングルやサファリツアーへの脱出、ダイビング、あるいはヒマラヤ登山といった冒険ができないかわりに、こうしたカプセルでの冒険旅行を楽しんでいるのだろうか。
秘密めいたコックピットのようなカプセルホテルは、人間の体型に合わせて作られており、スペースはないがスペシャルではある。ここでは、ベッドに入るのではなく、パイプの中に滑りこむ。よそよそしい雰囲気の通路から裸同然の情けない格好で身をかがめ、まずは頭をもぐりこませ、腹ばいになって枕の位置までせり上がっていく……。その空間がすべて。夜更けともなれば、学生やサラリーマン、既婚独身を問わず、ほろ酔いだろうが、しらふだろうが、最終電車に乗り遅れた者たちが安くて便利なカプセルホテルに駆けこんでくる。最近の傾向としては,外国人観光客が徐々に増えつつある。日本の一風変わったコンセプトのファンで、極度の閉所恐怖症でなければ、一夜くらいなら、カプセルでの冒険旅行をしてみたいと思うのだろう。ブログやネット上での評価はというと− すこぶる快適とまでは言えないが、清潔で設備も完備され、エアコン、小型テレビ、目覚し付ラジオ、照明・エアコン操作パネルに加え、インターネット接続とテレビゲームコンソールまでそろっている。アメリカで超小型ホテルが流行っているとはいえ、中国でも韓国でも世界中のどこを探しても、ホテル代わりのカプセルは見つからないだろう。それにしても、東京ミッドタウンのスイート・リッツ・カールトンの300㎡とのなんというコントラスト。ただし、この独居房にもそのサイズゆえの泣きどころはある。カップルで行けば、別々のカプセルに入らざるをえないというところだ。




